自分のイメージを持って
「何もわからないので、よろしくお願いします」
「いくらぐらいかかりますか?」
葬儀の打合せに当たって、こう切り出したくなるのは人情ですが、これでは業者任せになってしまいます。請求書を見たときに、「こんなつもりではなかった」と悔やんでみても後の祭りです。
とかく業者任せになりがちですが、まず自分の予算を担当者に伝えます。その予算内で、自分のイメージする葬儀が行えるかどうかを確かめます。写真があれば見せてもらうのもいいでしょう。
葬儀にかかる費用は、地域の習慣や葬儀の規模によって大きく違い、目安となるものがありません。そのために、業者との間で葬儀料金を巡るトラブルが起こりやすくなります。
葬儀料金は、葬儀に必要なサービスがパックされている基本料金の部分と、希望に応じて用意されているオプション料金とに分かれているのが普通です。
支払いの請求は、葬儀後2~3日の内になされます。遺族が葬儀の慌ただしさから解放された頃で、頭が回らなかった費用のことも考えられるようになります。ここで、見積もりと大きく違っていたり、オプションが高額だったりすることがあります。また、打ち合わせでは業者しか使わない専門用語で説明されることが多くありますので、知らない用語については、それがいったい何を意味しているものかしっかりと説明を求めます。
葬儀の費用は弔問・会葬者数によって大きく異なる項目があります。
料理代金や返礼品などは、数量によって金額が大きく変わってきます。返品をすることができるものもあります。また追加が予定される品目についても聞いておきます。
トラブルを避ける法
見積書の提出は常識ですが、「見積書に記載のないものは、請求をされても払わない」ことの確認について念押しをします。
悲しみのあまり、何でも「はい、はい」と返事をすることはやめましょう。
そのためにも、信頼できる親戚などには同席をしてもらいます。当事者にとっては判断のつかないことも多くあります。冷静に担当者の言うことを聞ける人がそばにいることは大事なことです。
葬儀社への連絡
葬儀社には次のことを伝えます。
- 故人の氏名、住所、電話、年齢、死因
- 故人が現在いる病院名などその住所、電話
- 搬送の必要性の有無
- 自分の氏名、住所、電話、故人との関係
- 葬儀の形式(宗教・宗派・菩提寺など)