着物を片付ける方法を大きく分けると、遺族や親しい人に再利用してもらう、売却する、廃棄するの3通りになります。
再利用する場合
再利用する場合、着物は着る人のサイズに合わせて仕立ててありますので、故人と体系の近い方ならお譲りしてそのまま着ていただくことができます。
サイズが合わなかったり、長い年月タンスにしまわれていたことで虫食いやシミがあり、お譲りできない場合もあります。
故人が気に入っていたり、思い出に残っている着物であれば、取っておきたいと思います。そのような時は、バッグやクッションにリメイクして手元に残すとよいでしょう。手芸や洋裁が苦手な場合、手芸工房に頼むのも一つの手段です。
売却する場合
遺品整理で高価な着物が出てきたり、何十着もあるような場合は、着物専門の買取業者に査定をお願いするとよいでしょう。
家まで来てみてくれる訪問査定や、郵送や宅配などで着物を送り査定してもらえる業者もあり、査定金額に同意出来たらそのまま買取りとなります。郵送・宅配で、買い取り金額に納得できず返送する場合、送料がかかることが多いので、事前に調べて何社かに絞っておくとよいでしょう。
着物が数枚と少ない場合は、ご自身でリサイクルショップに持ち込まれるのが便利です。
廃棄する場合
引取り手がいなかったり、着物の買取業者の査定でも買取りとならず、手元に残り、再利用や保管が難しい場合は、廃棄処分することとなります。
傷や汚れがはげしいものは、普通ごみとして収集日に出すこともできますが、遺品ですので専門業者に処分を依頼するのがよいでしょう。
遺品整理を専門に行う遺品整理業者であれば、着物の処分も家具や日用品、他の衣類などと合わせて、一括して処分を依頼することができます。
また、業者によっては供養してくれるところもあるので、廃棄処分が心苦しい場合は、事前に業者に確認してみるとよいでしょう。