お墓の引越し(改葬)とは

作成日 : 2018年12月17日  更新日 : 2018年12月17日

お墓の引越し(改葬)とは?

 

改葬とは、一度埋葬したご遺骨やお墓などを、他のお墓や納骨堂に移すことです。

 

改葬にあたって、「以前のお墓から墓石を移す」か「遺骨のみにする」という選択があります。これは、「区画が狭い」「霊園の基準に合わない」等の理由で、引っ越し先の霊園に墓石を移せないことが多いためです。墓石を移転したいときは、新しい霊園を決める段階から、条件に合うところを探す必要があります。

 

また、遺骨のみを移す場合でも、「遺骨を全部移す」「たくさんある遺骨の一部のみを移す」「骨壺の中から一部の骨を分骨する」という選択肢もあります。どれを選択するかは、それぞれの事情にもよりますが、選択肢によっては役所などの手続きにも違いがあります。

 

お墓の引越し(改葬)をする理由は?

 

改葬の理由は様々です。「お墓が遠くて墓参り等、維持管理が大変」「お寺との関係維持が困難」「家族が親戚から言われた」など。

 

結婚や就職・転勤などの理由により、故郷から遠く離れてしまいお墓参り・墓守りが遠くて大変といった事が主な理由です。

 

お墓の引越し(改葬)の相場(費用・時間)は?

 

お墓のお引越し(改葬)にかかる費用の全国平均は約300万円となっています。

 

300万円の内訳は、移転先で50万円、移転費や諸費用で30万円、移転先で220万円となっています。移転先では新しいお墓を作るので費用がかさむのですが、移転元や移転費などでもかなりの費用がかかります。

 

また、移転を考え始めて完了するまで、だいたい半年から1年位は見込んでおいた方が良いでしょう。

 

お墓の引越し(改葬)の方法は?

 

改葬は気軽に行えるものではありません。色々な手続きが必要で、時間も費用もかかります。

 

法律により「改葬を行おうとするものは、市町村の許可を得なければならない」と定められているため、お墓のある市町村の許可が必要になります。

 

公共墓地の場合は「墓地返還届」と「改葬許可申請書」を、個人墓の場合は「改葬許可申請書」を取得し、ご遺骨を移す先の霊園の受入証明書などと一緒に自治体に提出し許可を得ます。許可提出後は、魂抜き(抜魂式)・遺骨取り出した後、お墓の閉眼供養を行います。供養後は、墓地・墓石の解体・撤去処分を行います。

 

改葬は個人でも出来ますが、墓地によって必要な書類が違うため、いざ手続きをしようと思っても大変困難な場合があります。できれば専門の業者に委託されると安心です。

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